ベットイン?それってセクハラでしょ!

「すっ、すごいな。
 技術はもう、そんなところまで来たのか…。」
和彦は、感心しきってしまった。
確かに、すべてが現実のように感じられたからだ。
「そうです。
 まるで現実空間にいるように思いますが、でも、これは、バーチャル空間でのことです。
 ですので、ここでいくら食べても、飲んでも、ご自分の本物の肉体には何の影響も出ません。
 女性にとっては夢のようですね。」
エイミーは、にっこりと笑った。
「え?
 じゃあ、好きなものたくさん食べても、全く太らないのか。
 お酒飲んで、〆にラーメン食べても?」
コホンとエイミーは、また、咳払いした。

「あの、ここは居酒屋ではありませんので、お間違いなく。
 このゲームは、アドベンチャーゲームとなっています。」
「そっか。
 でも、最近、下っ腹が目立つようになってきたからな。
 ここで飲み食いすれば…。」
(コホン)
エイミーの咳払いで和彦は我に戻った。

「そうだった、そうだった。
 でも、この中で飲み食いしても無料なんだろ?」
エイミーは少し呆れたように顔を左右に振った。
「いえ、マスター、無料ではありません。
 でも、有料と言う訳でもありません。」
「?」
「このゲームの世界でのみ使える仮想通貨、ベットコインを使用します。」
「え?
ベットイン?」
思わず口を滑らせた和彦のその言葉にエイミーは頬を赤く染め、怒った顔をした。
「マスター、違います。
 ベットコイン、コインです!」
(セクハラで訴えようかしら)
「あ、ごめん、ごめん。」
エイミーの怒った口調を聞いて、和彦は必死になって謝った。
でも、エイミーを見ながら和彦は
(この娘は、初心かな…。
 可愛いな。)
と和彦は心の中で思い、エイミーの怒りを抑えるために、話を変えた。
「ベットコイン?
 ビットじゃないの?」
エイミーは、真面目な反応をした和彦に、ほっとし、穏和な顔になっていた。
「まあまあ、そこ食いつかない。」
「え?」
「いえ、なんでも…。
 ベットコイン、通称金貨と呼ばれています。
 このゲームで敵を倒したり、ステージをクリアーすると、金貨が溜まります。
 それで、お支払いをお願いします。」
「そうなんだ」と和彦は納得した。
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電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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