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痛い思いをした後は、ちょっといい思いを…

和彦はヘルメットの上からだったが、受けた衝撃で意識が飛びそうになっていた。
「マスター、大丈夫ですか?」
ターニャは、和彦の頭をヘルメットごと自分の胸に押し当てた。
和彦はターニャに抱きしめられながら顔を上げて話しかけた。
「ああ、まだ、ガンガンするけど、死んでないようだ……。
 だけど、ターニャは何であんな無茶をしたの?」
ターニャは、和彦に怪我をさせそうになったので、済まなそうな顔をしていた。
「マスターたちが集中的に攻撃されていて、私の位置からじゃ有効な援護が出来なかったからです。
 それに……(ユッカだけずるい)。」
ターニャの最期の言葉は、和彦には聞えなかった。

和彦は、ターニャの胸の柔らかさと、いい香りで、頭の痛みが和らいでくる気がした。
「ターニャ、もう大丈夫。」
そういうとターニャの手を振りほどいて、体制を立て直した。
「敵の第2波が合流してきたな。」
ゴーグルのレーダーに2体のウォータールーパーに3体のウィンドゴブリンが合流したのが見えた。
「長期戦は、不利だな。
 ユッカ、まだもつか?」
和彦は、斧を盾に抑え続けているユッカに尋ねる。
「まだ、大丈夫ですが、さすがに、ウィンドゴブリンの空気銃まで合わさると、そんなには絶えられないかと。」
ユッカはきつそうな声で答えた。
「わかった。
 ターニャ、ラウンドイーグルの射程範囲は?」
「はい、全ての敵がロックオンできます。
エネルギーも充填120%です。」
「完璧だな。
 じゃあ、俺は斧の上から、ユッカは斧の横から一斉射撃と行こう。
 敵は、いい塩梅に横一列に並んでいるから、ターニャ左から、僕は真ん中から右に向かって始末していこう。」
和彦は、元気を取り戻し、力強く言う。
はいー!
ターニャもそんな和彦につられたように、嬉しそうな声で答える。
「ユッカも、もうひと踏ん張り、頑張ってな。」
は、はい!!
ユッカもいきなり和彦から声を掛けられ、眼を輝かした。

「いくぞ、GO!」
和彦の合図でターニャは斧を盾に横からウォータールーパーを確実に倒していく。
和彦は、上半身を斧から出し、TM55で真ん中から右に3体いるウィンドゴブリンを今度は的を外さずに片っ端から倒していった。
激しい銃撃音が止むと、敵は跡形もなく消えていた。
「ふう。」
和彦は痛みが残っていたせいなのか、脱力感から前のめりになって倒れた。
「きゃあ。」

倒れたところは、丁度、和彦の下で横になりながら自分の武器の斧を盾にしていたユッカの背中だった。
ユッカの身体は柔らかかく、和彦の下半身のある部分がちょうどユッカのお尻に挟まっていた。
「え…。」
和彦は、思わずそのままじっとしてその何とも言えない感触を味わっていた。
そして、ユッカの髪のいい香りも混じり和彦の下半身は目覚めそうになっていた。
「マ、マスター?」
ユッカの声で、和彦は慌てて、体を起こし、ユッカから飛び降りた。
「ユッカ、ごめん。
 重かったよな、ごめんごめん。」
「大丈夫ですよ、マスター。」
ユッカは、すまなそうに謝っている和彦を見て、笑い転げた。
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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