「おかえりなさい」は魔法の言葉

昨晩、和彦は疲れて帰宅し、急いで寝る支度をして布団に倒れ込むように横になった時、横目でゲーム機のモニターを見てみると、次のような文字が流れていた。

『Tomorrow will be Friday. Much, you can play. We're waiting you to come to play.(明日は金曜日。沢山、遊べますね。皆であなたが遊びに来てくれることを待っています。)』

「そうか、明日は金曜日か。
 夜更かしが出来るぞ、って言っているのかな?
 楽しみだ!」

そして今、仕事を片付け、その結果にも満足していたので、和彦は気分良くゲームの世界、仮想空間に飛び込んだ。
最初に現れる受付嬢のヒトミは、いつものように愛らしい笑顔で和彦を出迎え、和彦を興奮させた。
「マスター、お帰りなさい。
 お待ちしていました。
 あら?
 今日は何かいいことでも?
 お顔が楽しそうですよ。」
「そうかい?
 君が笑顔で出迎えてくれたからだよ。」
和彦はヒトミの言った『おかえりなさい』の一言が魔法の言葉のように胸を締め付け、気分を良くし、つい軽口を叩いた。
「まあ、お上手。」
そう言うとヒトミは恥ずかしそうにはにかんだ。
和彦は、そんなヒトミの顔を見て、ドキッとし、心臓の鼓動が高まるのを感じた。
いつもの設定を済ませると、ヒトミは少し頬を染めたまま笑顔を見せて、和彦にお辞儀をした。
「では、いってらっしゃいませ。」
「は、はい。
 行ってきます。」
和彦は、背筋をピンと伸ばして返事をした。

そして、すぐに周りの景色が見慣れた書斎に変わった。
そこには、エイミーが立って出迎え、その後ろにターニャとユッカがにこやかな笑顔で立っていた。
「マスター、お帰りなさい。」
エイミーがそう言って、お辞儀をすると、ターニャとユッカが同じように「お帰りなさい♪」と和彦を出迎えた。
(おかえりなさい?
 さっきのヒトミちゃんといい。
 うっひょー、何か滅茶苦茶、気分がいい!!)
和彦は思いっきり“にやけ”顔になった。

「マスター、明日はお仕事、お休ですよね?」
「うん♪」
「じゃあ、今日は、ゆっくり楽しんでくださいね。」
エイミーが笑顔で話しかけた。
「ああ、そうするよ。
 それじゃ、まずは、ターニャとユッカはポリマーを塗って。
 まだ、ポリマー、あるよね?」
「はい、はい、まだまだ大丈夫ですよ。」
エイミーは、すっかり浮かれてて楽しそうな和彦を見て微笑んだ。

「じゃあ、ターニャ、塗り終わったらユッカにも渡してね」
ターニャは、和彦から受け取ったポリマーの容器をそのままユッカに手渡した。
「?!」
ユッカは、意味深な笑みを浮かべ、ポリマーの容器を受取り自分の露出している肌に塗り込んだ。
ターニャにポリマーの容器を渡した後、和彦はエイミーの方を向いて真面目な顔をして切り出した。
「エイミー、話しがあるんだけど。」
「はい?」
真面目な顔の和彦を見て、エイミーは思わず「私に告白?」と“どきっ”として和彦を見返した。
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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