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リベンジ!!

二人は、第4ステージの扉の前で、和彦に微笑んでいた。
「じゃあ、気を取り直して、第4ステージにレッツゴー!」
「はい、マスター!!」
和彦の掛け声に、二人は声を合わせ答えた後、第4ステージの扉をくぐって中に入っていった。
「マスター、ロボットの用意も出来ています。」
エイミーが、笑顔で話しかけ、ジョイスティックを用意した。
モニターを見ると、ターニャとユッカがロボットを遠巻きにして立っている。
どうしても、ロボットが気に入らないのか二人とも眉間に皺を寄せているのが和彦から見えた。
「エイミー、ロボットはいいや。
 使わない。」
「え?
 はい、わかりました…。」
エイミーは、意外そうな顔をしてロボットのコントローラ―を横に置いた。
でも、エイミーも意外そうな顔をしたが、ほっとしたようだった。
ロボットはしょせん操り人形に変わらなく、コマンダールームから操作をしているので結局のところ何一つ変わらないし、この前の様な失敗でまた和彦が落ち込んだらとエイミーは心配していたので、使わないという一言でほっとしたのが本音だった。

「よかった…。」
インカム越しに、ターニャでもユッカでもない声が聞えた気がした。
「え?」
エイミーは、怪訝な顔をしたが、和彦には聞えていなかったようだったので、そのまま聞えなかった振りをした。
「じゃあ、ターニャ、ユッカ、GO!」
「はい、マスター。」
そう言って二人は進み始めた。
最初の敵は、前回と同じ骸骨兵士で、ユッカが瓦礫ごと吹き飛ばした。
次は、相性が重要なカギを握る敵との遭遇。
和彦は、今度は注意深く、ターニャとユッカの相性のいい敵を確認する。
そして、真ん中のノーマルな骸骨戦士をターニャに撃ち倒すように指示し、倒した後、ターニャとユッカの展開する方向を指示した。
電撃を発する棒のようなものを持った狼の顔をしたウォルヘンとスライム型のスラームには、ユッカに任せた。

ユッカは襲ってくるスラームを斧の平たい面でこの前の仕返しとばかり思いっきり打ち返し、ウォルヘンの電撃攻撃をも、斧ではじき返した。
そして、斧の衝撃で弱っているスラームを弾いた電撃で黒焦げにし、直ぐにウォルヘンとの距離を詰め、斧を振り回し、ウォルヘンを叩き潰した。
「ふん!」
ユッカは斧を肩に背負い、霧散していくウォルヘンを見て、得意万遍の顔をしていた。

ターニャには、水圧銃を持つ蜥蜴の顔をしたウォータールーパー骸骨戦士と口から強烈な空気を弾丸のように吐き出すウィンドゴブリンを相手に任せた。
ターニャは、まずウォータールーパーの口から吐いた水を軽やかにかわすと持っている水圧銃を正確にラウンドイーグルで破壊した。
そしてウィンドゴブリンが撃った空気の弾丸をひらりと身体を捻ってかわすと、上体を立て直しながらウィンドゴブリン本体を連射して破壊し、すぐに起き上がると水圧銃を破壊され丸腰になったウォータールーパーとの距離を詰め、眉間を一発打ち抜き仕留めた。
「ふん!」
ターニャはラウンドイーグルを肩にかけ、霧散していくウォータールーパーも見下ろし、鼻で笑った。

二人は、お互いにガッツポーズをすると、今度はモニター越しに和彦にガッツポーズをした。
あとは、ボスキャラも二人のコンビネーションで難なく倒し、第4ステージをクリアする。
その余勢をかって、続く第5ステージ、第6ステージも難なくクリアし、ターニャとユッカは、ご神体の欠片を持って帰って来た。
一足先にソファーに座っていた和彦のところに駆け寄ると手に持っていた欠片を和彦の方に差し出した。
「マスター、取って来たよー。」
二人は、そう言うと和彦を挟むようにソファーに腰掛け、和彦の腕を取って、自分達の腕を絡めた。
そのため、和彦は両腕にターニャとユッカの柔らかい胸の感触を感じ、また、甘い良い香りを感じ、何となく昼間のざらついていた心が和んで行く気がした。
「マスタ~!!
 何、いいことしてもらっているんですか~?」
いつもは頭ごなしに和彦をしかりつけるエイミーも、今日は何となく優しかった。
そして、エイミーはいつの間にか和彦の後ろにまわり、そっと和彦の肩に手を置くと、ぎゅーっと力を入れ方を握った。
エイミーの細い指が肩に食い込み普通ならば痛いはずなのだが、今日はマッサージよろしく和彦にとって心地よかった。
(なんか嬉しいなぁ。
 映画に出て来る家族みたいだ。
 そんな家庭的なのって、僕には無縁なのに…。)
うな垂れた和彦の目から水滴が一粒こぼれ落ちた。
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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