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痛い敗北

「え?」
和彦はびくっとし、モニターを見ると、対峙した同士の相性は最悪の赤い数字を示していた。
まず、スラームがターニャを包み込むように抱きつく。
ターニャはラウンドイーグルで応戦したが、弾がスラームを突き抜け、ダメージを与えられなかった。
スラームは液体のようにターニャの服の中に入って行く。
「この…、やめ…、変態…。」
ターニャは抗うがどうにもならなかった。
次にウォルヘンが電撃棒をターニャに向け、電撃攻撃を開始する。
スラームが電撃を受け止め、更に電撃の威力を倍増させているようだった。
特に、スラームは半分、ターニャの洋服の中に入っていたので、電撃が直に伝わる。
「いびっ、びびびびびび……。」
ターニャが苦痛で、訳の分からない声を上げたかと思うと、その場で倒れ込み動かなくなった。

「きゃっ。」
今度は、ユッカの悲鳴が聞こえた。
慌てて和彦はユッカの方を見ると、ユッカは斧でウィンドゴブリンの空気銃の弾を防ごうとしたが、空気銃の威力で持っている斧を弾かれ、斧を持ったまま、万歳のような格好をさせられていた。
「や、やだ…。」
何かを言おうとしたユッカの顔にウォータールーパーの口から放たれた液体が覆いかぶさった。
「う、うぐ…。」
息の出来なくなったユッカの無防備となった腹部に今度はウォータールーパーの水圧銃から放たれた水の弾丸とゴブリンの空気銃の弾丸が交互に何発も吸い込まれていた。
「ぎぅ」
ユッカは、声にならない声を上げ、体を九の字に曲げ倒れ込み、そのまま、動かなくなった。
「ターニャ、ユッカ!」
和彦が呆然と二人を見ている隙に、和彦のロボットが骸骨戦士の攻撃を直接受け、大破し、ゲームオーバーとなった。

和彦がモニターを見て唖然としていると、コマンダールームの床にターニャとユッカが転送されてきた。
ターニャは、体から煙のようなものが出て焦げ臭く、白目を剥いていた。
ユッカは全身びしょぬれで、濡れている水から生臭い匂いがし、体を折り曲げたまま、口から赤い色の泡を吹いていた。
「マスター、相性が……。」
わかっているって!!
和彦は、感情的に大声で怒鳴りエイミーの言葉を遮る。
「なんてことだ。
 俺は、一体何を見ていたんだ。」
和彦は、その場でしゃがみ込み、頭を抱えてがっくりと肩を落とした。
(マスター、ゲームですから大丈夫です)
エイミーはそう言おうとしたが、憔悴しきった和彦の姿は声をかけるのも躊躇するほどだった。
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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