警告音

第4ステージは、大きな倉庫のようなところで、いくつものパーティションにくくられていた。
その各々のパーティションを迷路のように進んでいくのだが、倉庫ということで、木の樽や木のコンテナが所狭しと積み上げられていた。
敵は前回と同じ骸骨戦士だった。
和彦は、まず、骸骨戦士が隠れている辺りに向けてワイルドベアーを連射する。
積みあがっている木のコンテナが粉々に崩れ、隠れている骸骨戦士もなぎ倒していた。
「きゃぅ!」
インカム越しに、ターニャとユッカの悲鳴が聞こえた。
慌ててモニターを向けると、二人の上に大量の木片が積み重なっていた。
ワイルドベアーの威力が強すぎて、砕け散ったコンテナの破片が二人を襲っていた。
「ごめん、ごめん。
 大丈夫?」
和彦は、大慌てでインカム越しに声をかけた。
本当なら、木片を取り除いたりするのだが、ロボットにはその機能はなかった。

ターニャとユッカは、木片を振るい落しながら何事もなかったように立ち上がった。
しかし、二人のLPが減っているのに和彦は気が付いた。
「ポリマーつけているのに……。」
「同士討ちは、減点対象です。」
エイミーは、真顔で言った。
「そうなんだ……。
 でも、これって不可抗力じゃないか?
 直接狙ったわけではないのに…」
和彦は不意に『もうろく爺い』『迷惑なんだよ』と和彦をなじった二人の社員を思い出した。
(やっぱり、お荷物なのかな)

「マスター、大丈夫ですよ。」
「そうですよ、気にしないで、どんどん行きましょう。」
いつの間にか意気消沈していた和彦を知ってか知らずにか、ターニャとユッカの和彦を励ます声がインカム越しに聞こえた。
「ごめん。
 今度は、上手くやるからね。」
和彦は、気を取り直して、二人に声をかけた。
しばらく進むと、今度は、普通の骸骨戦士3体と、右に電撃を発する棒のようなものを持った狼の顔をしたウォルヘンとスライム型のスラームが、左に水圧銃を持つ蜥蜴の顔をしたウォータールーパー、骸骨戦士と口から強烈な空気を弾丸のように吐き出すが展開していた。
「ターニャ、ユッカ、真ん中の3体は僕がこの『ワイルドベアー』でやっつけるから、二人は、左右に散って!」
「はい!」
二人は、和彦が銃撃を始めるとすぐに、ターニャは右側へ、ユッカは左側へと飛び散った。
ビー!!ビー!!ビー!!
その瞬間、警告音がけたたましく鳴り響くと
だめー!!
とエイミーと、エイミー以外の女性の悲鳴が響き渡った。
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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