FC2ブログ

ロボットマン

「それじゃさ、その援護ロボット、やってみたいから教えて。」
「……はい……。」
エイミーは、申しわけなさそうな顔をしながらタブレットを操作した。
モニターには、ターニャとユッカがすでにスタンバイしていた。
そこに、ショットガンのような武器を持った和彦の30代の姿に似たロボットが出現する。
ターニャとユッカは、珍しそうに、その和彦似のロボットを眺めまわしていた。

「マスター。
 このコントローラーを使用します。」
エイミーが差し出したのは、ジョイスティック型のコントローラ―だった。
「エイミー、本当に気にしていないからね。」
和彦は、エイミーの耳元に顔を寄せて呟くように言った。
エイミーは、尚更、顔を赤らめたが、嬉しそうな顔で頷いた。
「使い方ですが、このジョイスティックをまえに倒せば進み始めます。
 右に倒せば、右に行きますし、左に倒せば左に行きます。
 深く倒すと、移動速度が速くなります。
 ジョイスティックの上の赤いボタンを押せば、武器を使用することが出来ます。
 今は、銃器系がお好きなマスターのために、『ワイルドベアー』というショットガンタイプの銃を装備していますので、打てば、爽快感が味わえるかと。
 また、スティックの横の黒い色のボタンを押すと、ジャンプすることが出来ます。
 走りながら押せば、進行方向に向かって飛ぶことが出来ます。
 跳ぶ高さは、ボタンを押す力で変わります。」
「ふーん。」

和彦は、黒いボタンを押してみる。
するとモニターに映っている和彦のロボットがぴょんぴょんと垂直跳びをした。
ターニャとユッカは、その飛んでいる姿が面白かったのか、笑い転げていた。
「こら、あなたたち、何を笑っているの!」
エイミーが、ターニャとユッカを注意した。
「あんなことまで、いつの間にか学習して……。」
エイミーは、半分呆れていた。
和彦は、そんなやり取りを笑顔で聞きながら、スティックの上の赤いボタンを押してみた。
ドゥ!
重低音の銃撃音がなり、銃の先の岩が粉々に飛び散った。
(確かに、すっきりするか)
ドゥ!!ドゥ!!
和彦は、2回続けて赤いボタンを押して感触を確かめてみた。
ターニャとユッカは、今度は、大きな音にびっくりした様に目を丸くさせ、耳を両手で押さえていた。
それを見て和彦は面白くなり、ボタンから手を離した。

「あははは、ごめん、ごめん。
 いきなりでびっくりしたかな?」
和彦がターニャ達に向かって話しかけると、ターニャとユッカは怒った顔を見せたがすぐに笑顔で大丈夫という仕草を作って見せた。
「じゃあ、行きますか。」
和彦がインカム越しに言うと、ターニャとユッカは真顔に戻り、進み始めた。
その後ろを和彦が操作する人型の和彦に似たロボットがついて行く。
(やっぱり、なんかなぁ…)
そのロボットの姿を見ながら和彦は心の中で呟いた。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

電猫カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
よろしくお願いします

FC2Blog Ranking

委員会に訪問された方
電猫お絵描帳
検索フォーム
リンク