ユッカだよ。

「さて、じゃあ、どんな仲間が出て来るかな……。
 ターニャ、開けてくれる?」
「はい。」
和彦は、エイミーのにこやかな顔を見て、トランプゲームのババ抜きを思い出した。
「ババを引きませんように……。」
和彦は祈るように手を合わせると
「ターニャ、その扉を開けて。」
とターニャに指示をした。
「はい、マスター。」
ターニャが、扉を開けると、一瞬、扉の向こうから眩い光が差してきて視界を奪う。
「うわ、眩しい。」
モニター越しでも目が痛くなるほどの光だった。

その光が弱くなり、扉の向こうが見えるようになってくると、逆光の中人影が浮かび上がってきた。
「……。」
和彦は、自分が興奮しているのを感じた。
光が普通の調光に戻った扉の中には、ターニャの様に若い可愛らしい女性が椅子に座って微笑んでいた。
その女性は椅子から立ち上がると、にっこりと笑いながらターニャに近づいていった。
服装は、ターニャと違い、リボンや飾りボタンが施された可愛らしい洋服に、フリルのついた膝位までのスカート。
髪は、金髪ではなく明るい茶色の髪で、背中までのロングヘア―。
眼がクリッとした可愛らしい顔の女性だった。
ただ、手には、その容姿とはにつかない大きく厳つい両刃の斧を持っていた。

「こんにちは、ユッカでーす!
 よろしくお願いします。」
その女性は、にこやかな顔で自己紹介をした。
「ユッカ。
 ウォリアーですね。
 力持ちで、持ち武器は斧やハンマーなどの打撃系です。」
「力持ち?」
エイミーの説明を聞いて和彦は、まじまじとユッカを見たが、胸とお尻が大きい他は華奢な感じがした。
「まあ、ゲームだからかな。」
和彦は、納得できないような声で呟くと、それを聞いていたエイミーが隣で“クス”っと、笑った。

しかし、感動の出会いの余韻にしたっている間もなく、新たに骸骨戦士が襲撃してくる。
骸骨戦士は、前回同様、3体。
ターニャ達のいる広間は、本棚やタンスなど、骸骨戦士の身を隠す場所が十分だった。
「ユッカは、力持ちって言っていたよな。」
和彦はエイミーの方を向いて聞き直そうとした。
「はーい、私はこう見えても力持ちですよ。
 マスター!」
それを遮るようにインカムからユッカの明るい声が聞えた。
「そっかぁ。」
和彦はモニターに振り向き、ユッカを見ると、ユッカは自分の身長の倍ほどあり、大きく重たそうな斧を軽々と持って笑っていた。
「へえ…(すげえ)」

和彦は感心しながらもターニャたちの周りを確認する。
「ユッカ。
 先頭に立って、本棚やタンスを壊して骸骨戦士を炙り出せる?」
「はーい、出っ来まーす!」
ひたすら明るい口調でユッカが答える。
「じゃあ、ユッカが骸骨戦士をあぶり出したら、ターニャが銃撃で倒すんだよ。」
「わかりました、マスター!!」
二人は、声を揃えて返事をし、お互いの役割を実践する。
ユッカは大きな斧を軽々と振り回し、手当たり次第に骸骨戦士の隠れている本棚やタンスを粉々に砕いて行く。
斧を振り回すたびユッカの大きな胸が揺れていた。
「へえ…(すげえ)」
和彦は思わず見惚れていた。
そして姿があらわになった骸骨戦士をターニャが正確な射撃でやっつけていく。
二人は初めてとは思えないチームワークで、あっという間に骸骨戦士を撃破し、その勢いで、ボスキャラの骸骨武士も撃破し、第3ステージをクリアーした。
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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