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アタック開始

和彦は周辺の地図や地形図をじっと見て考えていた。
場所は西部劇に出てくるような町で、道路は舗装されているのではなく、土埃の舞う荒れ果てたようなところだった。
また、飲料用や農業用に水の確保のために用水路が掘られていて、ターニャのいるところからベビードラゴンいるあたりまで続いていた。
和彦はそれを見て何かを思いついてようにターニャに指示を出した。
「まずは、ペティアーミーから片づけよう。
 右手に用水路みたいなのがあるよな。
 そこに入って、モンスターに見つからないように、数メートル先の岩のところまで移動して。」
「はい、マスター」
「それと、髪はきっちり結わいてな。
 火の粉が当たって焦げるといけないから。」
「はい!!」

ターニャは嬉しそうに返事をすると髪を再度きつく結わきなおし、1メートルくらいの幅と深さで、水の深さは5センチ程の用水路に軽やかに飛び降り、そしてモンスターに見つからないように身をかがめながら、和彦に言われた岩陰まで静かに進んだ。
そして、用水路から上り、岩陰に身を隠す。
「そこから、ペティアーミーは狙えるか?」
和彦は、ラウンドイーグルの対ペティアーミーの破壊力が100%を示しているのを横目で確認した。
「はい、2体とも十分狙えます。」
「わかった。
じゃあ、ロックオンと同時に射撃を開始。」
「はい、マスター。」
ターニャは、岩陰からペティアーミーに対し射撃の姿勢を取り、立て続けに2回引金を引くと、放たれた銃弾は、反れることなく2体のペティアーミーに命中する。
その時、ベビードラゴンがターニャのいる岩陰に向かって火の玉を吐き出しはじめた。

「ターニャ、用水路に隠れて。」
ターニャは言われた通りに、上がってきた用水路に再び飛び込み、身を低くする。
ベビードラゴンの火の玉が、ターニャの隠れていた岩を粉砕に、岩つぶてがターニャに降りかかる。
「くっ。」
砕け散った岩の大きな破片が、ターニャの背中を直撃し、ターニャは息を漏らした。
「ターニャ!
ターニャ、大丈夫か?」
「は…、はい…。」
ターニャは少し苦しそうな声だった。
そして、たーにゃのLPが10ポイントほど減ったのを和彦は見逃さなかった。。
「動ける?」
心配そうな和彦の声に、ターニャは頷く。
服やポリマーがターニャのダメージを軽減していた。
「そのまま、用水路伝いに進むとベビードラゴンを射程に収められる位置まで行けるから。」
「はい。」
ターニャは、降りかかった岩の埃などを気にすることなく、用水路に身を隠しながら進み、射程距離まで近づいていった。
「さてと、そこから一気に射撃だけど、火の玉の反撃は怖いな……。」
和彦は、独り言のように呟いた。
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電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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