Encounter with BabyDragon

「マ~スタ~、どうしますか?
 真っ直ぐ進みますか?」
インカムを通してターニャの声がエイミーとの会話に割り込んできた。
「ああ、そのまま普通に進んで。」
「はい。」
ターニャは指示通りに歩く速さで進んだ。
「きゃー、怪物よ。」
「怪物が出たー。」
ターニャの前方から、村人が多数、声を上げながら走ってくる。
その後ろには、ペティアーマー2体とペティアーマーの3倍くらいの高さがある、トカゲのようなベビードラゴンが口から火の玉を盛んに吐き出していた。

ペティアーマーは2Mの身長なので、ベビードラゴンはかなり大きかった。
しかし、対戦比較表では、ベビードラゴンの武器は口から吐き出す火の玉だけなので、ターニャが優位だが、火の玉を1発受けただけなら問題ないが、続けて何発も浴びるとターニャのLPはあっという間に減少する。
しかも、ベビードラゴンは盛んに火の玉を吐き出しているので、不用意に近づくことは出来ないやっかいなモンスターだった。
そして、そのベビードラゴンの足元には、光を発している欠片らしきものが見えた。
「あれが、探している欠片か。」
「はい、そのようです。」
ターニャが答える。

「でもさ、敵のボスキャラって欠片を監視しているんじゃないの?
 なんで、村人が逃げて来るの?
 モンスターが破片を持って襲ってきた?」
(こ、この人、理屈っぽい)
エイミーは和彦の理屈に舌を巻いた。
「さあ、きっと、その村人たちが迂闊にもモンスターのいるところに足を踏み入れたんでしょう。」
「なるほど。」
和彦の納得したような声を聞いて、エイミーはほっと胸をなでおろした。

「マスター、如何しましょうか?
 一気に畳みかけますか?
 火の玉1発、2発くらいなら服を焦がすくらいですから大丈夫ですよ。」
「え?」

「マスター…。
 まさか服が燃え落ちて、ターニャが裸になるなんて期待していないですよね。」
エイミーが横目で和彦を見ながら言った。
ば、馬鹿なこと言わないでくれ。
 そんなことしたら、ターニャが火傷するだろう!!
 それに綺麗なブロンドの髪が焦げるだろう!」
「えっ?
 あっ、はい。
 マスター…、すみません…。」
エイミーは冗談で言ったつもりだったが、和彦の剣幕に押され小さくなった。
(この人、ターニャのこと心底、心配している。
本当に優しいわ。)
和彦はエイミーの羨望に似た眼差しに気が付いていないようだった。
「あの火の玉を何発も浴びたら、ターニャのLPも持たないし、ペティアーミーのあの槍も厄介だな。」
「どうします?
 マスター?」
ターニャがなんだか嬉しそうな声を出した。
ターニャは、さっきのエイミーと和彦の会話を聞いていたのだった。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

どうも、ご無沙汰しておりましたm(__)m

色々あり過ぎて、全然読めてませんでした
スミマセン(>_<)

メチャメチャ進んでるみたいですが
ボチボチ読ませて頂きます(●^o^●)



>服が燃え落ちて、ターニャが裸になるなんて期待していないですよね
>エイミーは冗談で言ったつもりだったが

むほほ、エイミーちゃん
相変わらず、ええノリですな♪!(^^)!


Re: No title

> どうも、ご無沙汰しておりましたm(__)m
>
> 色々あり過ぎて、全然読めてませんでした
> スミマセン(>_<)
>
> メチャメチャ進んでるみたいですが
> ボチボチ読ませて頂きます(●^o^●)
>
>
>
> >服が燃え落ちて、ターニャが裸になるなんて期待していないですよね
> >エイミーは冗談で言ったつもりだったが
>
> むほほ、エイミーちゃん
> 相変わらず、ええノリですな♪!(^^)!

お久し振りです♪
厭きられちゃったかと心配していました。
「色々あり過ぎて…」
気にせずに楽しんでくださいね。

がんばりますので、これからもよろしくお願いしまっす!

プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

電猫カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
よろしくお願いします

FC2Blog Ranking

委員会に訪問された方
電猫お絵描帳
検索フォーム
リンク