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悪魔の右手?

「さぁてと…。
あっ、マスター、あの老人が何か言っています。
 尋ねてみますね。
 もしもし…。」
ターニャが話しかける。
和彦が、モニター越しにターニャが話しかけている方を見ると、確かに道端に座っているお爺さんが何か言っていた。
「……。
 この先の三叉路。
 左は、行き止まり。
 真ん中は、何もない。
 右は、モンスターがいる。
 どの道が正しいか、よく考えていきなさい。
 ……。」
そして、一頻り喋ると、俯いて黙ってしまった。

「だそうです。
 どうします?
 マスター。」
(え?
 どうするって?
 また、“撃っちゃいましょうか”ってことかな…。)
和彦は、先ほどの綺麗な女性に見せたターニャの態度を思い出していた。
「そんなことするわけないじゃないですか。」
ターニャがまるで聞えていたかのように返事をして和彦を驚かせた。
「え?
 ああ、ごめんなさい。」
和彦は頭を掻きながらレーダーを見ると、確かにこの先、道は三つに分かれていた。
「ターニャ、銃の準備をして、右の道に進もう。
 モンスターがどこから出て来るかわからないから、用心して。」
「はい、マスター。」
ターニャは、和彦の言われた通り、銃の安全装置を外し、右の道に進む。

「マスター、どうしてモンスターがいるって言われた“右”の道を選んだんですか?」
エイミーが不思議そうに和彦を見る。
「うん。
 昔から迷った時は、右を選ぶことにしているんだ。」
「どうして?」
「だって、RIGHTって“右”という意味の他に“正しい”って言う意味があるじゃない。
 だから正しい“右”を選ぶんだ。」
「まぁ!」
エイミーは改めて和彦の思考回路に感心した。
(そう言えば学生時代、女の子に人気のあった男子が言ってたな。
 『僕の右手は、女の子にとっては悪魔の右手』だって。
 マスターの言うのと意味が違うかしら…)
エイミーは昔、女の子に人気のあった男の子が得意げに言っていたセリフを思い出したが、今、和彦が言ったことと根本的に何かが違い、同じ”右”でも和彦の方が好感が持てた。

「ところでターニャの持っている銃は、何ていうの?」
和彦がターニャの持っている銃を見ながらエイミーに尋ねる。
「はい、あの銃は、ラウンドイーグルといって、カービン銃をベースにした銃です。
 威力は、かなり強く、射程距離も800メートルと長く、この位のステージの敵であれば一発です。」
「そうなんだ。」
和彦は何か続けて言おうとしたが、レーダーに敵影が映ったので、すぐに、敵の情報をアップする。
敵は、今回もゴブリン型で3体、武器としてこん棒を持っていた。
そこに得意技として、棍棒をブーメランのように投げてくる攻撃が得意と出ていた。
ターニャとの比較も、断然ターニャが優位で、あとは、和彦の指示次第だった。

「ターニャ、敵はゴブリン3匹だ。
 一気に突破しよう。
 敵は、棍棒をブーメランのように投げてくるから、それには当たらないように気を付けて。」
「はい、マスター。」
「準備いいかな?」
和彦の声にターニャが頷く。
「よし、ターニャ、GO!」
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No title

>左は、行き止まり。
>真ん中は、何もない。
>右は、モンスターがいる


>RIGHTって“正しい”って言う意味があるじゃない。
>だから正しい“右”を選ぶんだ



マジメな、小日向さんらしい選択ですね(-。-)y-゜゜゜
ここはやはり、老人が嘘を言っていると疑うべきでしょう!

「左を制する者は、世界を制す」

超有名な格言もありますしね(●^o^●)
正解は、左だ!




このところラッキー過ぎるしね
そろそろ、罠があるんじゃないかな( ̄▽ ̄)

プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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