人間将棋ですか?

「で、全部クリアーするのに、どのくらい時間がかかるの?」
和彦は、平日なので明日の仕事のことを考えていた。
「初心者の方がすべて制覇するには4時間位かかるかと思います。
 コンティニュー機能が付いていますので、今日、すべて制覇しなくても構いません。」
「それは、助かるな。
 俺、ゲーマーじゃないからな。
 適当なところまで進めて、また、明日かな。」
「良い心がけです、マスター。」
エイミーは、にっこりと和彦に笑い返した。
「じゃあ、始めましょう。」
エイミーが、昨日と同様にゲーム世界の世界地図の描かれている本を開くと、今日は昨日と異なり、少し離れた島が光っていた。
エイミーがその島を指さすと和彦は光に包まれた感覚がした。

「マスター、着きましたよ。」
和彦は、目を開け辺りを見回す。
そこは、まるで中世の映画に出てくるような石造りの家が立ち並んでいる町中だった。
そして、大勢の人間が行きかっていて、活気のある村のようだった。
人々の服装も、やはり、街並みに合わせ、古めかしいスタイルのドレスを着ていた。
「ここは、ステージ1の『活気のある村』です。
 ここで、欠片(かけら)がないか、聞き込みをしましょう。
 まずは、コマンダールームに行きます。」
「コマンダールーム?」
「はい、昨日、ターニャに指示を出した部屋です。
 そこに行き、ターニャに指示を出して欠片を捜します。
 まだ、マスターは仲間はターニャだけですが、すぐに、新しい仲間も見つかりますよ。」
「ふーん、なんか“仲間”って言われると、マンガを思い出すな。
『財宝をどこかに置いて来た。欲しけりゃ、勝手に取りに行け!!』ってやつ。」
「?」
エイミーの反応を見て、和彦は話を変えた。
「そうだ!
昨日感じてたのは、ゲームの中でゲームをするみたいだてことだ。」
なんか変な感じなんだよね。」

「そうですね。
 マスター、人間将棋って知っていますか?」
「うん、あの将棋の駒を担いだ人間を、大将が全体を見渡せる高いところから指示をして、将棋をするやつだ。」
「はい。
 このゲームも、そういう類と思われていいかと思います。」
エイミーがそう言いながらタブレットを出し、何か操作すると、和彦はいつの間にかコマンダールームの中にいた。

コマンダールームの中には、すでにターニャが待機していた。
「やあ、ターニャ。」
和彦がターニャに向かって手を上げ、挨拶をすると、ターニャは微笑みながらお辞儀をした。
「昨日は、無表情だったのに、今日は笑ってくれた。」
和彦がエイミーに話しかけるとエイミーも笑顔で応える。
「はい、新密度が昨日だけでも、だいぶ上がりましたから。」
「そっか。
 あっ、そう言えばゴールドを貯めると、武器を買えるんだっけ?」
「はい。
 武器だけではなく、建物、コマンダールームのグレードアップや機械の導入、備品や昨日のように食べ歩きも出来ますよ。」
和彦は何かを思い付いたように目を輝かせた。

おまけ
連載(?)1ヶ月記念に、この前と同様に絵を書いてみました。
この絵の元になった絵師さんの絵も大好きです。
画才が無いので無理ですが、こんな絵がたくさん書けたらいいなと思います。
ターニャ
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No title

>和彦は何かを思い付いたように目を輝かせた。

フフフ、
金と女の子を手に入れたオジサンが
考える事といえば…

「やだ、この槍カワイイ~ マスター、これ欲しいの。買って買って」

「あ、ズルいわよ!あたしだって、このピンクのバズーカ欲しいもん ねぇ、マ~スタ~」


「どぅふふ、いいよいいよ。何でも買ってあげるよ~」
ホントのところ、
彼女たち(まだ一人だけど)が稼いでくれてるので
いわばひもの小日向さんなのに
オジサンの妄想は留まるところを知らない…(-。-)y-゜゜゜





おまけ
「マスター、敵が強力すぎます!
    ターニャたちが囲まれてしまう。どうしよう…」


「ふ。どうやら、わたしの出番が来たようだな。
    エイミー、僕のモビルスーツの用意をしてくれ」




ついしん
ターニャフィギュア発売熱望!

    

No title

し、しまった、銃をピンクにするのを忘れました。

コラ!
ピンクにしたら、狙撃するときに目立つでしょ!

あ、そうか…。
でも、あなたたちは…。

あー、それシー!!
これからのお楽しみだって。


フィギアですか?
絵、気に入っていただけましたか?
このコメントが欲しかったです。
結構、渾身の一撃で、書きながら『寝落ち』したりしてました。
ありがとうございます(笑)

プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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