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“でこトン”されたら鼻血ブー

「本当に大丈夫ですか?」
「本当に、大丈夫ですって!
(“でこトン”なんて、生まれて初めてだぁ~)
 でも、おでこで熱を感じるんだね。」
和彦は頭に浮かんだことを聞いてみた。
「はい、ゲーム中に“もしも”のことがあるといけませんので、マスターの体調もこの空間で再現されています。
 ですので、お熱があれば、この空間でも同じようにわかります。」
「わぉ!」
(エイミーに興奮して、顔が熱くなったなんて言えないよな。
それに滅多なことを妄想して興奮できないな…)
和彦は、エイミーに興奮を覚えたことを知られないように、視線を宙に向けた。

「さて、何だか気分がすごく良くなってきたよ。
今日は何をするのかな?」
明るく話しかけてきた和彦に、エイミーは純粋に安心したように、明るく微笑んだ。
(よっしゃー、ばれなかった)
和彦は小さくガッツポーズをした。
そのガッツポーズをエイミーは不思議そうに見てから気を取り直したように話を続けた。

「大丈夫そうですね。
では、今日は、ハロハロ島で楽しんでいただきます。」
「ハロハロ島?」
「はい。
 初級コースで、ステージは全部で9つあります。
 敵を倒しつつ、ある破片を探し出していきます。
 その破片とは、もともと1つ、そう、この島の守り神でした。
その守り神の力で、モンスターは近づけませんでしたが、ある時、敵のボスが隙をついて守り神を破壊し、破壊された守り神は9つの破片となって島のあちらこちらに飛び散ってしまいました。
 それを捜し出して、守り神を再び元の姿に戻すのが、このゲームのストーリーです。
 ただし、その破片の一つずつには、ボスキャラと兵隊キャラの見張が付いていますので、それらを撃破しなければなりません。
 そして、全部集めて元の守り神に戻すと、特別なプレゼントがもらえますよ。」
「ふーん、そうなんだ。
 さすが、アドベンチャーゲームだね。
 でも、敵に破壊されたなんて随分と間の抜けた守り神様なんだね。」
「それは、ゲームの世界では禁句ですって。」
素直に感想を述べる和彦に、エイミーは渋い顔をして答える。

(そういう顔も、可愛いな…)
和彦はそう思いながら、今日はなぜかエイミーの身体の線が丸みを帯びているように感じ、また心がそわそわしてくるのを感じた。
(いけない、いけない。
また、体調が悪いのではと、“でこトン”されたら、高木ブーじゃなくて鼻血ブーかも。
今日の俺って、何か危ないな…。
 ハイになり過ぎだ。
 何か違うことを考えなくっちゃ。
 そうだ、あの虫…)
そう思った瞬間、和彦は身体の熱が一気に冷め、悪寒が走ったのを感じた。
(やっぱり、あの虫は想像しただけで駄目だわ。)
赤くなったり青くなったりする和彦を、エイミーは心配そうに見つめていた。
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非公開コメント

ありがとうございます

嬉しいな♪
嬉しいな♪

ん?
エイミーさん、どうしたの?

だって、電猫を面白いってコメントいただいて。
嬉しいわ♪

エイミーさん、そんな踊らないで。
それに、あんまりイメージから脱線しないでね。

でも、本当にコメントをありがとうございます。
おかげさまで、なんと、1ヶ月続きました!!

これからもたくさんの人に読んでいただけるよう、また、たくさんの人からコメントをいただける様に頑張りますので、よろしくお願いいたします!
プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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