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親密度がいきなり上がったAI

ターニャは、フィッシャサンドを一口食べて、初めて和彦に“にっこり”と微笑んだ。
「美味しいです、マスター。」
「そうだろう。
 あれだけ、動いたんだからお腹も減ったろう。」
「マスター、また……。」
ターニャというAIを擬人化する和彦に、エイミーはなんて言ったら良いのかわからず、言葉を濁した。

それよりもターニャの動きが気になり、エイミーはタブレットを取り出し、何か調べていた。
「え?
 親密度が50?」
エイミーは驚いた声を上げた。
「エイミー、どうしたの?」
「いえ、マスター。
 ターニャの親密度が50になっているんです。
 普通、ステージを1つクリアして、2~3上がるくらいなんですが、5つのステージで、しかも練習ステージで50になるはずは……。」
『なるはずはない』と言おうとしたが、先ほどのターニャの動作、物を食べ、表情を作り、『美味しい』というセリフまで言ったことを思い出した。
(AIが何かの刺激で急激に学んだのかしら。
 刺激?
人間じゃあるまいし…。
いくら親密度が上がっても、こんなに人間らしい受け答えをするなんて。
あとで、技術チームを巻き込んで分析しないと。)

フィッシュサンドを食べ、コーヒーを飲んだ後、エイミーは、再びタブレットを見てから和彦に言った。
「マスター、そろそろ2時間になりますが、ゲームを終了しますか?」
「え?
 もう2時間経ったって?
 確か、始めたの夜の10時ごろだったよな。
 明日も朝早いから、早く寝なくっちゃ。」
和彦は、そわそわし始めた。
「では、書斎に戻って、今日は終了といたしましょう。」
エイミーはにっこり微笑んで言った。
すると目の前の景色が、最初の書斎に変わり、和彦は椅子に腰かけていた。
「では、あちらがゲームの出口の扉です。」
見るとすでにエイミーだけだった。
「あれ?
 ターニャは?」
「ターニャは、既にスリープしていますが…?」
「いや、挨拶するのをと思って。」
「では、再起動させますか?」
「いや、いいや。
今日は、楽しかった。
 また、明日、遊びに来るね。」
「はい。
 お待ちしています。」
そういうとエイミーは恭しく頭を下げた。
和彦は、エイミーに手を振り、出口と言われた扉を開けた。
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Re: 【月刊】電猫ファン6月号 発売中!

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感激です、感涙です!!

まだまだ、頑張りますので、応援、よろしくお願いします。

嬉しくてスキップしている小日向。
{あれ、小日向さん、スキップ出来るんですか?」
「うん、一生懸命練習したから。」
「でも。手と足が一緒ですよ。」
「え?」(転け)
プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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