萌え萌えドッ…

エイミーは、ターニャの怪我の手当てをしている和彦の傍に寄って来て口を開いた。
「マスター、大丈夫ですよ。
 次のステージのスタンバイになれば、傷口は消えますから。
 あまりダメージがひどい場合は、一度、リセット、マスターがゲームを抜けて、入り直していただければOKですので。」
「演出?」
「はい。
 先程も言いましたが、これは、プログラム、AIですので、大丈夫です。」
「怪我もして、血も流すのか。
随分、リアルな演出だな……。」
和彦は、あからさまに嫌な顔をした。

ターニャの手当てを終え、和彦はエイミーの方を見た。
「エイミー、君もプログラム、AIなのか?」
エイミーは和彦の問いに微笑みながら答えた。
「いいえ、私はプログラムではありません。
 マスターと同じ人間ですよ。
 マスターの世界にシンクロさせていただいています。」
「う、うそー!!
 そんなこと出来るんだ!!」
「はい。」
エイミーはにこやかに答える。
「そうなんだ。
 じゃあ、顔とかは実物?」
「はい、顔と身体は実物のものを使わせていただいています。
 マスターの好みに合いませんでしたか?」
「顔だけじゃなくて、身体も?」
(本物?)
和彦はエイミーのメイド服の上から見て取れるふくよかな胸を見て口を滑らせた。
「マスター!!
 どこ見て言ってるんですか?」
エイミーは眉間に皺を寄せた。
「ご、ごめんなさい。
 いや、でも、すごいなと思って。
 ここって、僕の想像をバーチャルリアリティ化した世界なんでしょ?
 そこに、エイミーが入って来れるなんて。」
「まあ、そんなに考えなくても、ゲームなんですから。
 でも、この服装は、マスターの想像?欲望?ですよ。
 だから、最初、どきどきしてたんです。
 あのメイド喫茶の様に薄いきわどい服装をさせられたらどうしようかと。」
エイミーは心なしか、頬を赤く染めていた。
「うん、それもいいかと思ったんだが……。
(萌え萌え、ドッキューン!!なんて)」
エイミーは、和彦を睨みつけた。
「でさ、ちょっと聞きにくいんだけど…。」
和彦は口を濁らせた。
「なんでしょう?」
「あのさ、エイミーは、今のエイミー?
 それとも、僕のように年齢操作しているの?」
和彦は、ゲームに入るときに自分を30代に設定したことを思い出しエイミーに尋ねた。
(まさか、歳が僕と同じか上とかだったら、おばあちゃんにメイド服を着せて…)
そう思いながら和彦は少し暗い気持ちになっていた。
「マスター!」
怒気をはらんだ低音の声でエイミーは和彦を睨みつけた。
「女性に歳を聞くんですか?
 しかも、メイド服を着せてまでして。」
「ご、ごめんなさい。」
済まなそうな顔をしている和彦を見て、エイミーは笑みをこぼした。
「まったく、もう仕方ないですね。
 じゃあ、年代だけ。」
その一言を聞いて和彦は間髪入れずに期待を込めて聞いた。
「アラ?」
「(切り)上げのサーです。」
「よっしゃー!」
20代と聞いて和彦は鼻を膨らませてガッツポーズをし、エイミーはそんな和彦を見て笑い出した。
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No title

>「いいえ、私はプログラムではありません。
> マスターと同じ人間ですよ。
> マスターの世界にシンクロさせていただいています。」


そう。エイミーちゃんは
仕事で小日向さんの相手をしてくれてるだけなのだ!
(うぅ、違うと言って欲しいけどなぁ~)





>その日、アパートに帰ると
>宅配ボックスに和彦宛ての大きな荷物が届いていた。

すっきり忘れてたけど、
まだゲームの包みを開けた日が続いてんですよね

つまり、この後
こんな事も起こりえるんですかね?(◎_◎;)




ある日、アパートに帰った和彦。
会社では、年下上司の嫌味に耐えるだけの毎日なのだが
帰宅した和彦には、幸せなひと時が待っている。

「さて、エイミーちゃんに会いにいこうかな♪」

いつものように電源を入れた和彦
しかし、なにか様子が変だ…


「おや、マスターかい? あたしゃ、ハイミーだよ」

そこにいたのは、
おとぎ話に出てきそうな魔法使いおばあさん




「あ、あのぉ。エイミーは?」
恐る恐る尋ねた和彦に、老婆が

「エイミーは公休日じゃ。今日は、このハイミーがコンスルズじゃ」

(えぇ~!そんなぁ~!( ゚Д゚))





やっと事態を飲み込めた小日向さん
「あの、ホイミさん。事情はわかりましたが…」

「ハイミーじゃ!ドラクエの呪文ちゃうぞ」




その日は、
早々と電源を落とす小日向さんであった(-。-)y-゜゜゜




Re: No title

> ある日、アパートに帰った和彦。
> 会社では、年下上司の嫌味に耐えるだけの毎日なのだが
> 帰宅した和彦には、幸せなひと時が待っている。
>
> 「さて、エイミーちゃんに会いにいこうかな♪」
>
> いつものように電源を入れた和彦
> しかし、なにか様子が変だ…
>
>
> 「おや、マスターかい? あたしゃ、ハイミーだよ」
>
> そこにいたのは、
> おとぎ話に出てきそうな魔法使いおばあさん

あはははは。
今回もお話し「チェンジしますか」で解決ですね(笑)
プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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