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ターニャ、行きます!

和彦はターニャが通ったところから、若い女性が良くつけるようなコロンの甘い匂いを感じ、ついうっとりとしていた。
(こんなにワクワクする香りは、何年ぶりだ…。)
エイミーは“コホン”と咳払いをした。
「マスター、利用承諾書。
 決して、ゲームに出てくるものに、みだらな行為はしないでくださいね。」
和彦の鼻の下が伸びたような顔を見て、エイミーが苦笑いしながら釘を刺した。
「あっ、いや、そんな……。」
和彦は痛いところを突かれたかのように狼狽した。

数秒後にモニターがターニャを映し出した。
場所は、ごつごつした岩が転がっている平地のようなところに、ターニャがたたずんでいた。
ターニャは、部屋にいた時と異なり、後ろで髪を結わき、パーカーの様な上着を着て、凛とした顔立ちになっていた。
また、コマンダールームの時はなかったヘッドホンのようなものを首にかけていた。
「あれ?」
和彦は一早くそのヘッドホンを見つけた。
(これは、狙撃など集中力が必要な時に、雑音を封じるために使うものです。)
また、どこからか声が聞えた。
「あ、そう。」
和彦も、その声にだんだんと慣れてきたようだった。

ターニャが映っているモニターの横にレーダーのような地図が移っている画面が表示され、どこに進んでいくかガイドが出ていた。
「マスター、レーダーは動けるエリアを映し出しています。
 進んでいる方向は矢印で表されています。
 また、上から見た人形、『ターニャ』と吹き出しが付いているのが映っていると思います。
 その顔の向きが、ターニャの向いている方向です。
 ですので、真っ直ぐとか右左は、ターニャの顔の向きで指示してください。
 ということで、マスター、そのマイクでターニャに進む方向を指示してください。」
「え?
 僕が?」
「はい。
 このゲームは、マスターの指示の元、動いていきます。」
「わかった。
 ターニャ、聞こえるか。」
和彦は目の前のマイクに向かって話しかけた。
「はい、マスター。」
ターニャの若々しいはっきりした声が目の前のスピーカーから聞こえた。
「じゃあ、真っ直ぐ進んで。」
「はい。」
ターニャは返事をし、歩み始めた。

おまけ
この絵の元になった絵師さんの絵、素敵です。
一目惚れです。
画才の無い私が手本を元に作成しました。
いつか、私のブログに絵を提供して頂けますように頑張ります。
エイミー
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プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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