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承諾を迫られた男

「確か、ここはアドベンチャーゲームだったよな。
じゃあ、魔導士や騎士を連れて敵を倒していくやつか。」
「まあ、そんなものでしょうか。」
(昔に流行った、ロールプレイングゲームのことかしら。)
エイミーは少し困った顔をした。

「では、早速、ゲームのご説明をさせていただきます。
 あっ、その前に。」
そう言うと、エイミーは和彦の顔に自分の顔を息がかかるほど近づけ1枚の紙を和彦の前に差し出した。
和彦は、エイミーの上唇が薄く、下唇がぽっちゃりした形のいい唇をまじまじと見つめていた。
そして、その唇が「マスター」と動き、エイミーの吐息の様な息を感じた。
エイミーの吐息は、温かく気持ちが良かった。

「な、なに?
 利用承諾書?」
和彦はエイミーの唇から目を離し、差し出された紙を見た。
「はい、無料ですが、やはりゲームですので、一応承諾して頂かなければならない事項があります。」
「ふーん。」
エイミーは身体を起こしながら、説明を続けた。
「一つ目は、著作権について。
 このゲームは、我が社の知的財産となっていますので、許可なく、コピーや改ざんは禁止となります。」
「コピー?」
「まあ、マスターには関係ないかと思います。
 中には、すごい方がいらして、機械に解析用のソフトを入れて、コピーしたり、改ざんされている方が、いらっしゃいます。」
「へー、だって、どこにそういうソフトがあるの?」
「まあ、いいじゃないですか。
 それは、内緒です。
 な、い、しょ。」
エイミーは自分の唇の前に人差し指を立て、ウィンクをして見せ、内緒というポーズを作って見せた。
(か、可愛いぞ。)
エイミーの作ったポーズを見ながら、和彦は心の中がざわざわするのを感じた。

「次に、個人情報の収集についてです。
 ゲームの最初に、プロフィールを確認させていただきました。
 また、これからゲームの中でマスター固有の情報を取得させていただきます。
 これは、今後、このゲームをよりよくするための情報として使わせていただきます。
 もちろん、個人情報に関する部分は、我が社が委託している管理会社が適切に保管させていただきます。」
「ああ、いつものやつね。
 管理会社が適切にって。」
そう言って和彦は何かを思い出したような顔をした。
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非公開コメント

No title

タイトルが良くなかったのか、一部誤解されましたので、変更しました。
ごめんなさい。

No title

え?
どんなタイトル?
どんな誤解だったんですか?( ̄▽ ̄)

(スミマセン。ついついエッチ系に解釈してしまう…)




アドベンチャーゲームいうたら
『デゼニランド』を連想しちゃいます( ̄д ̄)

(初代のプレステ以来、ゲームしてないもんで)





>息がかるほど近づけ1枚の紙を

やはりバーチャルで、ナマのやり取りじゃないから
距離感が…

いやいや、エイミーちゃん
実は、天然系なんでしょう(●^o^●)

(絶対!そうであって欲しいぞぉ~)




Re: No title

> え?
> どんなタイトル?
> どんな誤解だったんですか?( ̄▽ ̄)
>
> (スミマセン。ついついエッチ系に解釈してしまう…)
>
>
>
>
> アドベンチャーゲームいうたら
> 『デゼニランド』を連想しちゃいます( ̄д ̄)
>
> (初代のプレステ以来、ゲームしてないもんで)
>
>
>
>
>
> >息がかるほど近づけ1枚の紙を
>
> やはりバーチャルで、ナマのやり取りじゃないから
> 距離感が…
>
> いやいや、エイミーちゃん
> 実は、天然系なんでしょう(●^o^●)
>
> (絶対!そうであって欲しいぞぉ~)

いつも、コメントありがとうございます。
面白いコメントに負けないように、本文、がんばります!!
また、コメントをお待ちしています。
天然系?
フフフ、それは…(笑)。
プロフィール

電脳子猫@委員会

Author:電脳子猫@委員会
エロ、グロ、怖いのは苦手。
時代劇や明るくちょっとエッチなSF好きのコンピュータエンジニアです。
どこかで読んだこと、見たことがある?
そんなことも随所に出て来るかと思いますが、それもお楽しみとして。
あくまでもオリジナル小説を目指します。

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